うみねこのなく頃にとひぐらしのなく頃にを比較してみます

 Android版のひぐらしのなく頃にを一式プレイしたので、改めて「うみねこのなく頃に」と「ひぐらしのなく頃に」を比較したいと思います。
個人的には両作品ともとても好きで、甲乙はつけがたいなあと思っていますが、世間的には「ひぐらしのなく頃に」の方が評判が良く、その差について考えたいと思います。
…たぶんネタバレはしてないはず。。。
 両者の一番の違いは、やはり「謎の明確な答え」が描かれているかどうかで、「うみねこのなく頃に」が全てが描かれなかったのに対して、「ひぐらしのなく頃に」は謎は何も残さないくらいに描かれていました。
 その結果、「うみねこのなく頃に」は物語からの出題を受けて推理を準備してそれが正しかったかを自己採点するという遊び方に限定されましたが、「ひぐらしのなく頃に」は作者からの解答篇を、読者が自分にとって如何に矛盾なく辻褄があっているかと採点するという楽しみ方も出来ました。
 加えて、「ひぐらしのなく頃に」は謎を解いた後のネタバレからが面白くなり、犯人による「トリックを仕掛ける側になったときぶっちゃこんなだった」みたいな言葉が多数あり、それは「うみねこのなく頃に」でもあったら嬉しかったなあと思います。
 …「うみねこのなく頃に」の犯人が犯行をぶっちゃけながら語るシーンとかたぶん滅茶苦茶面白いと思うんだけどなあ(笑
 という風に書くと、「ひぐらしのなく頃に」が優れているようなのですが、「うみねこのなく頃に」は、本人の言葉にして語ると劣化してしまう何かを表現していてその点は「ひぐらしのなく頃に」よりも勝っていると感じます。
 まあ、冒頭にもどりますが、個人的には甲乙はつけがたいなあと思っています。