マンガ「銀の匙」8巻が面白いです(ネタバレあり)


銀の匙 1巻

 荒川弘によるマンガ「銀の匙」の8巻を読みましたがとても面白いです。
アニメ版で興味を持って電子書籍で7巻までを一気に読み、面白いよなあとは思っていたのですが、今日8巻が出ているのに気づいて読んだら素晴らしかったです。
…あ、以下ネタバレありです。
 素晴らしいと言いつつもこの巻は、駒場の実家の牧場が借金の返済が出来なくなり離農、駒場も学校を辞めて職を探すというメチャクチャブルーな話です。
 牧場の倒産となると家畜の処分なんかもあるのですが、人間を信用している動物が人間の事情で処分されるのは可哀想だし、自分の家畜をそんな風にしてしまった人間の無念だったり、そんな無念を受け入れている酪農のプロフェッショナルさがなんとも切ないです。
 とまあそんな辛い中での八軒の行動にぐっと来るものがありました。
まあ、いつも通りの八軒じゃんと言えばそれまでですが、事の大きさにいつもの自分でなくなりそうになるのを乗り越えて、いつも通りであるというのはなんか教訓めいているなと思いました。
 このまま最終章か?みたいな切羽詰まった展開に焦りましたが、終盤から物語は御影 アキが大学を目指すという方向に進み、次巻からはまたしばらく学生生活を描いたエピソードに戻って欲しいなあと思っています。