表現したいって気持ちと受けたいという気持ち

 仕事柄かも知れませんが、ぼくは何かをただ表現したいっていうのをあまり良しとしません。
そこに観てもらおう、観てもらいたいという意図がなければ、表現ではなく行動であると考えています。おおざっぱにいうと、独り言は行動で、挨拶は表現かなと考えています。
…などと書いてて気づきましたがTwitterのように独り言が表現になり得るメディアが最近はあるのですが、あれはツイートした時点で伝えたいという意図があったと考えています。
 そして表現したい誰かに何かを伝えたいと思って取った行動には必ず結果があると思います。
相手に伝わって相手に喜んでもらえた、伝わったけど喜んではもらえなかった、意図した通りに伝わらなかった、そもそも伝わらなかった。
いろいろなケースがあると思いますが、一般的に表現者は自分の表現が受ける事を望みます。認めてもらいたいという欲求が出て来ます。
ましてやプロになると、自分の表現によって観た人間を意図した方向に導けるという期待が持たれます。
 プロとしては自分の表現が見た人をプロジェクトの意図した方向へ導く誘導灯であろうという気概はありますし、そのことに一定の技術があるという自負もあります。
 冒頭と反するように聞こえるかもしれませんが、実はそれもあまり良しとはしてません。
というか、ちょっとおこがましいかなと思っています。
 ぼくが重視したいと思っているのは、何かを表現したいという欲求とその表現がちゃんと相手に伝わり得る技術です。
 この部分を改めて磨き、その上で様々表現をして、いろいろな人の反応や意見を参考にして表現を磨いて行きたいなと思いました。