龍馬伝の麻雀シーンで思った事

 第30回の龍馬伝で、長崎の商売敵の豪商同士が麻雀をすることで、お互いのつながりを作っているというシーンを観て凄いなあと思いました。
作中では互いが嫌いあいながらも商売のために手を組む商人のしたたかさに、武士である龍馬が新しい価値観を見いだすというように描かれていました。
 そのシーンでぼくは、嫌いあいながらも一緒の時間を過ごす事が出来る麻雀…それに限らないゲーム…というものの存在のすごさに初めて気づきました。
 ぼくは呑んでお互いに語り合うみたいな人間関係の作り方が大好きなのですが、語ってわかり合っていくというのは人間性の相性があわないと成り立ちません。
ところが、ゲームであれば人間性の相性が多少合わなかったとしても、ゲームルールという共通の価値観を通じて同じ時間を共有することは可能だと思います。
例えば将棋好き同士であれば、老人と子どもであっても将棋というゲームを通して世代を超えて同じ時間を共有できます。
 さらに凄いのでは?と思ったのが、ヨットや登山のようなお互いの命をお互いが預かるスポーツです。ぼくはどちらもやったことがないので想像の域を出ませんが、ゲームという共通言語で壁を乗り越えたことよりさらに、語ってお互いをわかり合う以上に、同じ目的を共有してそのために生活を共にするみたいなことが体感できるのでは?と予感しています。