三遊亭円楽師匠の「浜野矩随」を観ました

 落語家の三遊亭円楽さんが10月29日に亡くなったことを受け、NHK総合テレビで放送された特別番組「三遊亭円楽さんをしのんで」を観ました。
番組後半で放送された人情話「浜野矩随」がもう本当に素晴らしく感動しきりでした。
 落語「浜野矩随」とは、家の前に道具屋が列をなしたと言う腰元彫りの名人を父に持つが、自身は誰からも相手にされなくなった矩随と、その母、そしてそんな彼らを先代に世話になったからと応援する若狭屋甚兵衛を描いた作品で、物をつくる仕事をしているぼくには、深く響くものがあり勇気づけられました。
 それにしても、三遊亭円楽師匠の話は本当に聴きやすく分かりやすいと感じました。
そのせいか師匠が話した言葉そのものが響くというより、その言葉で心の中の何かが引き出されそれがエフェクトされた言葉が響いたような気がしました。
 本当に凄い人だったんだと改めて思いました。ご冥福を心からお祈り致します。