桜井画門によるマンガ原作のアニメ亜人を観ているのがなんか気になります。
ざっと観た感じ(ぼくには)凄い違和感がありあんまり好きではないのですが、逆にその違和感に興味が出始めているという感じです。
この作品は、主人公の永井圭が決して死なない新生物「亜人」となり、それを捕獲人体実験しようとする政府や、人間に対してテロを行う亜人佐藤との関わりを描いています。
そんな国家規模の陰謀や、不死の力を持った存在を描いているのに、登場するキャラクターは極端なくらいその辺に居そうな人格で、確かにそういう人は世の中に居るけれどそこには居ないだろうみたいな違和感を覚えます。
あとトリックとかは結構リアルなのに、目の前の人間を騙すのにつく嘘がそりゃばれるだろみたいなものだったり、その言葉でよくあれだけの人数を説得出来るなみたいなものが多いです。
さらにアニメーションは3DCGで、動きはリアルだけれどキャラクターの書き込みや表情の省略と比べてやけに細かい動きを拾っていて、こちらも違和感を覚えて、なんかどこをリアルに描こうとしていてどこをファンタジーのお約束としてスルーしたら良いのかがごっちゃになって来てしまいます。
まあこれは、一昔前の怪獣映画とか特撮作品のお約束の子どもが感情移入しやすい人格だけを登場させる技とも考えられるし、もしかしたら作者がもの申したい誰かをより極端に描いた結果かもとも思います。
アニメはそういう制作者を信じて観た方が面白いのですが…作中に出てくる頭の良い人物という描写のあるキャラクターが実際にやっている行動が物凄くバカなことが多く、なんかそれが一番この作品の見方を悩ませているのかも知れません。