Netflix版デビルマンがとても面白くオシャレだし超オススメです

 永井豪の漫画原作Netflix制作のアニメ、「Devilman crybaby」を観ましたが、とても面白かったので超おすすめです。
 トラウマになった的なレビューも多いのですが、きっとそれらは恐面白かったことを表現するための比喩(神キター的な)と後述のデビルマンのお作法であって、実際は普通に面白かったのだと思います。…多分。きっと。
 少なくともぼくはノリノリで観られて「デビルマンになりたい!…つかデビルマンになった気になって暴れたい!!」みたいな高揚感を得ました。
あ、でも作中に出てくる不良キャラが唐突にラップを歌い出すのがイヤとかって意見に関しては、分かるかも。(ぼくは平気だったけど)

 ちなみにデビルマンが凄惨であることが驚きで語られる理由は、アニメ版とマンガ版の差異によるところが大きいです。
 1972年オンエアの子ども向け(ってほどマイルドかは微妙だったけど。おっぱいとかよく出てたし。)アニメ版に対して、マンガ版は大人向けのホラーな展開で、アニメ版に馴染んで育った子どもが油断して漫画を読んだ際には、掛け値無しのトラウマで、当時の衝撃をオッサンが怪談のように語るのがある種のお作法になっていたりします。
ただ今ではマンガ版の方が有名でオンエアアニメの方がレアだし、当時観ていたおっさん達の記憶も曖昧になっている中お作法だけが残ってしまったのかなと。
 そして「Devilman crybaby」は今風に観やすくアレンジしているのに、マンガ版に準じた内容であることからこのお作法に則ったレビューで語られてしまい、それに怯えた(気持ち悪がって引いた)若者が離れてしまうのはもったいないです。
…もちろんストーリーが凄惨で救いがないのは変わらないのですが、色々な部分がマイルドでオシャレで、可愛さやエロやトランス的興奮演出や不謹慎滑稽ジョークを上手くとても丁寧に織り込んで、全体的に気持ち良く観られていたし、感情的にもぶわっと泣いてくわっと怒れるもので面白かったと思います。
 ともかく、超おすすめです!

 で、以下はお作法に則ったぼくのマンガ版経験談。
 ぼくは子どもの頃に再放送アニメ版に大いにはまり無邪気に魔将軍ザンニンごっこ(縄跳びをザンニンの尻尾に見立てそれを武器に人をたたく)をして、若い頃(高校か専門学校時代)に友人宅で原作KCコミックス全5巻版を一気読みし、あまりの衝撃に何を思えば良いのかもわからないままページをひたすらめくり読後すぐ便所へ駆け込みゲボ吐きました。
アラフォー以上のオタク男子は一人の例外もなく(嘘)こんな感じのデビルマン体験をしています。
…ってこれを思うと、今は72年オンエアアニメ版を何とも言えない表情で観るのが新しくてクールなのかも。

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 さらに脱線しますが、改めて原作がエグかったんだなあと思いつつ、伊集院光さんのラジオを聞いていたら、マンガ版デビルマンはアニメ終了に引っ張られる形で打ちきりになり、その際に永井豪さんは打ちきりならと、主要キャラの死とか従来の漫画のタブーに一気に斬り込んだそうです。
クリエイターとしては不屈で前向きなエピソードだけど、作中デビルマンの怒りの顔を見るに(漫画家はキャラと同じ表情をしながら描くらしい)永井さん当時の理不尽な決定にちょっとデーモン入ってたと思うなあ。
…そんな狂気の原作漫画も超おすすめ!です。