ツチヤタカユキさんの笑いのカイブツを読みました

 「ケータイ大喜利レジェンド」「伝説のハガキ職人」のツチヤタカユキさんによる自伝作品「笑いのカイブツ」を読みました。
 「お笑い」という間口が広く奥が深い技術向上について、「ケータイ大喜利レジェンド」「伝説のハガキ職人」レベルの人が実体験を生々しく書いてくれているのが面白かったです。
やっぱり一定の結果が出る人は、凄い時間と労力をつかっているし、そのための読書や映像視聴などの情報収集という基礎は完璧にこなしている点は納得でした。
しかもそれらが、現在成功者という上から目線でなく、努力で人並み以上には成果が出ているけれどまだまだこれからな現在成り上がり中…挫折の可能性ありな人が語っているのが好きです。

 ただ、この書籍ではどん詰まりな人間の自伝物語としての面白さを強調する描写も多いような気がするので、それを真に受けない読者の見極めは必要に感じます。
 自分を傷つけたり他者と壁を作ることは若者の共感が得やすいし、無茶な生き方は自伝物語(しゃべり)の面白さには繋がりますが、芸のレベルと本当に因果関係があるのかは怪しいと思うし、自伝物語推しでない芸人や普通の人がマネすると危ないことが書かれていると思います。

 そして、この書籍など自伝ネタが受けて注目されることでツチヤタカユキさんの考え方への影響は大きいと思うので、それでお笑いのネタを作る職人のあり方がどう変わるのかは今後も注目したいです。