花燃ゆが面白いです

 今年のNHK大河ドラマ 花燃ゆが面白いです。
 当初予想していた、登場人物が堪え忍ぶようなシチュエーションが多いのですが、大沢たかお演じる小田村伊之助の立ち居振る舞いや、キャラクターが見事に杉家(そして視聴者)をフォローしてくれていて全体としてとても観やすい作品だなあと思いました。
 何かに堪え忍ばなくてはならないときには同じ境遇にある人間同士が助け合い励まし合うことで乗り越えられるんだなあというのが、とてもわかりやすく描かれており、テーマとして素晴らしいなあと思いました。
 愛されるキャラクター(花燃ゆの場合は吉田寅次郎)になるよりも、愛すキャラクター(小田村伊之助)になることで身の回りに愛されるキャラクターを作るみたいなのは、禅っぽくもありまた大人な有り様だなあと思いました。
 去年辺りから頑張れない人への配慮に寄りすぎて報われない立場になった頑張る人に向けたメッセージが重要であると思うようになりつつも、「堪え忍ぶ頑張り」は受け入れたくなかったのですが、花燃ゆを観ているとそういう頑張りだったり助け合いも良い物だなあと思いました。