PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話を読みました

PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

 著者である、当時ピクサー・アニメーション・スタジオの最高財務責任者(CFO)だった、ローレンス・レビーによる、同社スタートアップから初期のファイナンス戦略について詳しく活き活きと描かれています。
 ピクサーを舞台とした、スティーブ・ジョブズ、ジョン・ラセターといったカリスマたちの新たな視点から描いたヒューマンドラマとしてとても面白いです。

 またシリコンバレーのスタートアップの描写が面白く、特にユダヤ系コミュニティの人たちの活躍が堂々と心強く、そして分かりやすく描かれているのが新鮮に感じられました。

世界のITベンチャーを米国とイスラエルがリードする理由

 「日本ではスティーブ・ジョブズのような起業家が現れない」というような表現がされますが、この著書を読むとローレンス・レビーの財務責任者としての活躍もまた素晴らしく、日本にピクサーやAppleのような企業が生まれないのは、起業家だけの問題ではないのだろうなあ。

 特によく指摘される日本人のビジネス契約下手は、この著書で描かれる契約を重んじる考えや常識と比べると確かに大きな差があると感じさせられます。
もちろん歴史や文化の違いなどによる向き不向きもあるのでしょうが、学べることは沢山あると思いました。

日本企業がいつまで経っても「海外企業に負け続ける」ワケ | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン

世界を制覇! ユダヤ人経営者の知恵の絞り方