ひぐらしのなく頃に 業の推理をしてみた2

17話で北条沙都子が、古手梨花同様にかけら巡りをしていたことが、ほぼ確定したので、沙都子が行っているかけら巡りについて仮説を立てます。

旧作でのかけら巡り

旧作では梨花が羽生と二人だけがかけら巡りを行っており、目的は昭和58年に訪れる確実な梨花の死を回避することでした。
旧作の祭囃し編で梨花は死の運命回避に成功しますが、100年間の失敗(敗北)に対して成功(勝利)は一度だけです。
恐らくは梨花が失敗した世界はパラレルワールドとして並列に存在していますが、一度望んだかけらを得ればそれで良しという考え方です。

業でのかけら巡りの仮説

業のかけら巡りが旧作と同じルールなら、かけらを巡る梨花と沙都子はそれぞれが、気に入るかけらの世界に行けば良いようですが、それがここまで出来ていないようです。
その理由は、
かけら巡りをする梨花のせいで沙都子は未だに一度も目的を達成していない、
あるいは、
沙都子の狙いは、かけらの中での幸せでなくかけら巡りをしている梨花にある、
と考えています。

沙都子挑戦途中説

旧作では鷹野三四の計画はある程度安定していましたが、業での沙都子はエピソード内でも経験を重ねて計画と行動を修正していると考えます。
例えば、猫騙し編での沙都子は鬼騙し編での記憶から、梨花のトラップに反応してしまいますが、逆に言うと鬼騙し編当時の沙都子はトラップをまだ知らないですし、さらに言うと梨花がトラップを利用して自分のかけら巡りを探ることは猫騙し編での沙都子は知りませんでした。
沙都子がどの時点で何を知っているかは、物語の進む順だと仮定し、徐々に学習しながら目論見は精度を上げたと考えます。
その中で、別にかけら巡りをする梨花の行動が邪魔となり、15、16話の強硬手段をとって梨花の動きを封じ、一見理想的な17話の状態を作ったと考えます。
沙都子の最終目的は不明ですが、雛見沢大災害を防ぐことも含まれているようです。

かけら巡りをしている梨花が狙い説

沙都子の目的はかけらの中で幸せな人生を生きるのではなく、かけら巡りをしている梨花を狙っているとも考えられます。
この説では、猫騙し編16話で沙都子が梨花を襲う際のセリフは、かけらでの梨花の動きを封じるより、かけら巡りをする梨花の洗脳を目的と考えます。
沙都子はかけら巡りをする梨花を捕らると同時に、すべてのかけらで目論見を達することも狙っているかも知れないです。
この説の沙都子の動機や梨花との関係は、うみねこのなく頃にのラムダデルタの性格やベルンカステルとの関係によく似ていて、個人的には好みですが、うーんどうかなあ(笑)

沙都子と雛見沢大災害

鬼騙し編、綿騙し編、祟騙し編での雛見沢大災害回避は上述の通りかけら巡りをする沙都子の活躍によると考えます。
沙都子が梨花同様に旧作の祭囃し編の5年後から来ており、目覚めるタイミングが昭和58年以前であれば、まあ、なんとかなるかな?と思います。
17話で綿流し祭の翌朝に番犬が梨花に接触していますが、それ以前の話でそれが起こらなかったのは、17話で梨花と鷹野が直接対話した(富竹がそれを見た)ことの影響と考えます。
それ以前は、富竹がかけら巡りをする梨花のアドバイスに疑いや疑問を持ち、梨花と距離をとってしまっていたと考えます。

共犯者は誰か

沙都子がかけら巡りを利用して共犯者を動かす、沙都子主犯(別の黒幕はいない)説を考えます。
かけら巡りをしている沙都子と、雛見沢症候群の自然発症では説明が難しい出来事が、
綿騙し編での、園崎家に現れた者たち、
祟騙し編での、大石蔵人に確保されたはずの北条鉄平が沙都子宅に現れた、
猫騙し編での、赤坂、園崎茜の雛見沢症候群発症
であると考えています。
ファンタジーな共犯者として沙都子に憑いた羽生によるものと、
人間の共犯者として綿流し祭までは鷹野三四と山狗、その後は富竹ジロウと番犬が考えられますが、好みとしては人間の共犯者です。

人間共犯者の場合の各編流れ

鬼騙し編は、旧作の罪滅し編同様に竜宮レナの雛見沢症候群発症による。
梨花、沙都子殺害は、沙都子による梨花殺害と自殺による。
綿騙し編は、お魎、公良、詩音、梨花殺しは魅音によるもの。
梨花救出のために沙都子が富竹経由で番犬を出動させ、自身も乗り込んだ。
沙都子は魅音を殺し自殺、あるいは同士討ちとなった。
祟騙し編は、沙都子が鉄平対策を鷹野を通して入江機関と山狗に依頼。
同時に圭一も活躍、その結果大石に確保された鉄平が機関と鉢合わせとなりH173で口封じされた。
祟殺し編 2月20日加筆
鉄平による虐待も沙都子の狂言か。
祟騙し編で沙都子がシャワー浴びるシーンで、旧作祟殺し編や皆殺し編などにあった暴力の痕がない。
大石と児童相談所の原山が北条家に来た際、鉄平は沙都子による濡れ衣に取り乱し暴力を振るって大石に連行されるも、虐待の事実はなく取り調べ後保釈。
その後、鉄平は北条家で鉢合わせとなった圭一を襲うが返り討ちにあう。
大石は遅れて北条家の様子を見にきた時、沙都子にH173をうたれて錯乱し、現場にあった凶器のバットを持って綿流し祭りへ。
郷壊し編では、かけらを巡りはじめた沙都子の興味は梨花のみで、圭一に対して言ったにーにになってなどは北条家に呼び寄せるための嘘。
沙都子は意識を失った圭一にトドメをさしていないので鉄平を倒すのが目的。
猫騙し編はH173を利用。
赤坂や茜など沙都子による投薬が難しい場合は山狗が実行。(人類に赤坂への注射が可能かは怪しいが)

残る疑問点

伏線めいたもので余っているのが、
鬼狩柳桜が残骸を残して失われている、
17話で沙都子が持ち出した拳銃の出所、
です。
鬼狩柳桜の仮説は、本体は沙都子が持ち去っており、持ち去る際に物理的に欠けたか、梨花の前に現れた羽生の影響と考えらられます。
残ったかけらと羽生が自らを残滓と語るのは関わりが有りそうです。
沙都子はかけら巡りをする梨花を殺す気はないため利用されていないのか、既に鬼狩柳桜を使っていて梨花になんらかの影響が出始めていると考えます。
拳銃に関しては、鷹野経由で手に入れたと仮定します。
かけら巡りをしていても、番犬や山狗から盗むは難しいと思います。

以上で次回18話を楽しみ待ちたいです

犯行は前回とかぶる部分が多いですが、この推理で次回18話を待ちたいです。
ここまできたらもっとファンタジーに寄ったもの、あるいは全く新しい何かが真相な気もするので、自信の方はイマイチです。