ひぐらしのなく頃に 業 を振り返ってみて

何度か記事にしていた、ひぐらしのなく頃に 業 ですが、7月に続編である「卒」が始まるので自分の中での、業のまとめをしてみたいです。

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 卒」公式サイト

犯人と共犯者と犯行方法

犯人は沙都子で、共犯者は羽入の完全版とでもいうような超常の存在であるエウア。
犯行の基本的な方針は、
エウアの死に戻りの力を使った沙都子による総当たりにより…
入江機関にある装備備品を沙都子が調達
沙都子が対象にH173を注射することで雛見沢症候群を発症させる

これによってだいたいのことが出来てしまうと思います。

沙都子の犯行動機

当初は沙都子が梨花と親友として一緒に成長する未来を生きる事が動機でしたが、達成されず、かけら巡りする梨花の洗脳に移り、さらには昭和58年の雛見沢に閉じ込めるのが目的となっているようです。

何を推理したものか

推理を楽しみにしていたぼくとしては、犯人が分かり犯行動機や犯行手段のキモになる部分が業で明かされた後、卒で推理を楽しむ部分が残っているのかちょっと心配です。
ひとまずは梨花がどう沙都子を出し抜き、その上でどういう人生を選択するのか?が推理考察の楽しみとしています。
…個人的には、死に戻るために、指を鳴らす感覚で自死する沙都子を上手く騙して、(『繰り返す者』を殺す剣)鬼狩柳桜を使った自死をさせるみたいな結末を予想してるけど…それだと物語は全然決着しないな。

作品としてどう感じたか

業に関する全体的な感想ですが、ネットには推理や考察を的中させている人が結構居て、そういう人にとってはとても面白かったのでは?と思いますが、ぼくが好む展開やトリックでなかったので嫌いです(爆)
…まあそれだとあんまりなので個人的執着(笑)以外の点を指摘すると、旧作における雛見沢大災害という多くの被害者を出す絶望的なバッドエンドに比べて、悲劇のスケールが小さくなっている点が不満です。
また、沙都子がやっている事に対して、その動機を察することは出来ても感情移入までは至らず、犯人キャラとしての魅力が乏しいように感じます。

卒に期待すること

などと業に関しては、不満(逆恨み?)も多いのですが、卒には期待しています。
例えば、エピソードの中に、旧作の目明し編のように、真犯人以外の人間によるミステリーに則った犯行が混ざっていたり、沙都子に限らず登場人物に強く同情し共感するような展開が入り、業とはそういう話だったのか…と評価がひっくり返るような演出があれば最高だなと期待しています。