松本直也による漫画原作のアニメ『怪獣8号』のアニメ版の第一話を観ましたが、原作の方が好みでした。
アニメ『怪獣8号』ティザーPV第2弾/2024年4月放送開始
漫画版怪獣8号の第一話は、圧倒的なスピード感と膨大な詰め込みがされていました。
この点は、山田玲司さんの解説を聞くと改めてその凄さが解ると思います。
【怪獣8号】ジャンプ漫画のお手本のような作品!序盤3話を2話分に濃縮したストーリープランを解説【ヤンサン有料パート切り抜き】
対してアニメ版では、30分の枠にあうように色々な要素を増やしています。
追加部分はいずれもクオリティが高く、アニメの楽しみが詰まっていますが、どうしてもテンポやスピード感が失われたとも感じてしまいます。
また、丁寧で緻密な描写がされることで、作品に対するリアリティや臨場感が高まり、コミカルさやギャグ要素が薄れてしまったと感じました。
アニメで超話題!!『怪獣8号』PV / ジャンプ+で100話以上無料!!
…この辺り、アニメと漫画が競合するメディアとなったことが原因の一つと考えています。
かつては、テレビと誌面という別メディアで棲み分けていましたが、現在はどちらもスマホやPCなど同じデバイスで触れるようになり、ユーザーの可処分時間争奪も激しくなっています。
そういう時代背景もあり、漫画が漫画でしか出来ないことを織り込むようになったと感じています。
漫画好きとしてはそういう進化は非常に嬉しいですが、アニメ化では再現が難しいかなと。
もちろん、これらは、善し悪しとか好き嫌いではなく、あくまで難しいよなあって印象で、また中盤以降は、臨場感とリアリティが重要になるので今後の展開は楽しみです。
ちなみに、原作漫画もジャンプ+で100話以上無料で読めるので、この機会に是非ご覧下さい。