お国柄を表現するデザインについて思うこと

 最近、「海外で日本っぽさをアピールする看板をデザインしたい」というような、お国柄を表現するデザインって難しくなったかも?と感じます。

 そう感じる背景に、ユニバーサルデザイン(年齢、性別、文化、身体の状況など、人々が持つさまざまな個性や違いにかかわらず、最初から誰もが利用しやすいデザイン)と、ミニマムデザイン(装飾を最小限に抑えて、無駄をそぎ落としたデザイン)のグローバル化(世界的流行)があります。
これよって、どの国でも最先端でリテラシーの高いデザインの方向性はある程度統一されていきます。
 加えて、ポリティカルコレクトネス(社会制度やあらゆる表現を差別・偏見のないものに変えるの考え)の影響もあり、地域や民族や文化の特徴を強調した所謂お国柄の表現が、差別的と解釈されるリスクが生まれるようになり難しくなったかも?と感じます。

 その辺りの悩ましさであったり、海外での対応などについては、下記の動画が非常に参考になり面白かったです。

世界のグラフィックデザインを知る《ヨーロッパ編》

古典的デザインをお国柄と解釈するが分かりやすい?

 上記に触れたような背景…特にポリティカルコレクトネスを考えれば思う所はあるのですが、グローバル化以前の古典的なデザインをお国柄と解釈し、それを取り入れるというのが、分かりやすいのかな?と感じます。
 たとえば2020年の東京オリンピックでは、エンブレムが江戸の伝統「組市松紋」をモチーフにデザインされたり、フランスで放映された、浮世絵と力士がモチーフとされたプロモーション動画などはとても日本っぽいと感じました。

東京2020のロゴやポスター、ブランドデザイン

話題の東京オリンピック!注目を集めた動画5選をご紹介! | 動画制作・動画マーケティング専門メディア「VIDEO SQUARE(ビデオスクエア)」

広告的に提供出来るものをアピール

 などととあれこれ書きましたが、日本では「提供出来るもの」を明確にする広告的発想が分かりやすいだろうと思いました。
 例えば、「海外で日本っぽさをアピールする看板」は漠然としていて難しいですが、「海外でお寿司を提供するレストランの看板」とか「海外で忍者アクションを体験出来る施設の看板」となると、対象が好む(期待する)お国柄を前に出せば良いのかなと感じました。