機動戦士ガンダムSEED FREEDOMをアマプラで観ました

 2002年放映の機動戦士ガンダムSEED、2005年放映の機動戦士ガンダムSEED DESTINYの後日譚を描いた、2024年1月26日公開劇場映画、機動戦士ガンダムSEED FREEDOMが、早くもAmazon Prime Videoで配信されていたので観ました。

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本予告 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMをアマプラで観ました

とても面白かった

 まず感想は「とても面白かった」です。
 中盤くらいまでは、作品として面白くまとめられるか不安になる展開が続くのですが、終盤から力業によるごり押しで強引に面白くまとめたという印象でした。
 他人に推薦して良いモノか?と色々思う所はあるのですが、登場人物も設定も多い作品を124分という限られた時間で、感情の波を見事に作りちゃんと終わらせたのは素晴らしいです。
 …SEED、SEED DESTINYが好きな人なら楽しめるはず。

中盤までに感じた事

 中盤まではストレスが溜まる煽った演出が目立ちますが、冷静に振り返れば奥深いものがあります。
特に、SEED DESTINYで登場した、管理社会システム「ディスティニープラン」の負の側面が描かれているのが素晴らしいです。

 SEED DESTINYでは、ディスティニープラン導入者のギルバート・デュランダルが聡明で何よりも声が池田秀一さんということで、良いシステムと見えてしまい、むしろキラ達の拒絶が不思議に感じるくらいでした。
 一方、SEED FREEDOMで描かれる、ディスティニープランは、支配階層として遺伝子操作を加えられて誕生した「アコード」が短慮で独善的な人格であり(人格は遺伝子操作でもどうにもならないらしい)、その極端な描写をみれば、非常に危ういシステムであることが解ります。
 デュランダルさんみたいな利口な人には、「アウラ・マハ・ハイバル」のような人間が現れる想定は出来ないんだろうなあ。

デスティニープラン – Wikipedia

 …余談ですが、機動戦士ガンダムUCのフル・フロンタルが語る、ブロック経済「サイド共栄圏」構想も、池田さんの演技が素晴らしく、良いシステムじゃんと感じてしまう魅力(魔力?)があります。

サイド共栄圏構想とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

桑島法子さん演じるアグネスが良い仕事してました

 「アコード」達の自身の有能性から承認?賞賛?し自らを選択するよう強要してくる描写と、桑島法子さんが演じたことで話題となった「アグネス・ギーベンラート」の「成績で卒業、容姿端麗で誰からも愛される価値があると強く意識している」という設定が、上手い具合にかみ合って、とても分かりやすい存在になったと同時に、現代のある種の価値観への警鐘と感じました。
 アグネス、上記以外にも悲劇のフラグとして、緊張感を生んでくれ、とても良い仕事してました。
 …しかし、アグネスとかアウラの下手な厚化粧の作画には悪意を感じる。

【ガンダムSEED】「アグネスのCVは桑島法子さん!」についての反応集

終盤は多くを語る必要はないかな

 終盤は、往年のファン大喜びの展開が続き、「SEEDオタクをやっていて良かった!」とノリノリに楽しめました。
 ということで、SEED、SEED DESTINYファンの方お勧めです。

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