エジプト綿のバスローブを羽織ってバカラグラスを傾ける…ただし部屋は風呂無し四畳半、呑んでるのはサントリーレッド

 時代背景なのかぼくの年齢なのか最近、自分へのご褒美とか自分のためのこだわりよりも、ゲストのためのこだわりの方が格好良いなあと感じるようになりました。
 例えば、自分だけがくつろげる洗練さを優先した部屋よりも、ゲストを招ける広さと物量を優先した部屋の方に魅力を感じます。
…というか一定レベル以上の、高級な家具とかマンションとかスイートルームとかは、一人や二人で過ごすためではなく基本的にはホストとしてゲストをもてなすようにデザインされていることを考えると当たり前の事だったのですが、一時それを見失っていたなあと改めて感じました。
 今でも確かに、「エジプト綿のバスローブを羽織ってバカラグラスを傾ける…ただし部屋は風呂無し四畳半、酒はサントリーレッド」みたいないけ好かない嗜好は愛おしいと思うのですが(…ってはこれ本気で好きだな)、それに使うお金とスペースを友達を招いた鍋会に回す方が格好良いのかなと思うようになりました。