ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q を観てきました(ネタバレあり)

 様子を見るつもりだったのですが初日に見てきてしまいました。
様子を見たかった一番の理由が、ピアノCGのCMの告知すること無さそう感と、一部でささやかれていた「三部作だったのをQと次を無理矢理分けた」という噂から、初代劇場版(半分総集編とAirだけ…その後Airはまごころを君にとワンセットで劇場公開された)と似た気配を感じたからです。
 ただ朝一で見た人の感想を聞いて「あ、大丈夫そうだ」と思いレイトショーの予約をしちゃいました。
 劇場に着くと楽しみにしているファンがたくさん居て、グッズも良い具合に売れていたので「ヱヴァンゲリヲンは日本の映画を引っ張る存在だねえ」と同時に「これ外したらやべぇだろ」とハラハラしてました。
 …で、実際に観た感想は以下ネタバレありで書き進めます。


 劇場の問題かも知れないのですが、上映前CMに凄いくどさを感じました。そこから同時上映の巨神兵東京に現わるが始まり「早く本編を見せろ」とイライラがピークに。巨神兵東京に現わるは、風の谷のナウシカの「火の七日間」をストーリーに絡めてるのですが東京とナウシカの世界感混ぜてもなあと白けちゃいました。
…東京に巨神兵がきてどっかーん。特撮は爆発だ!…みたいなバカっぽくやって欲しかったなあと思いました。
 やっと本編の感想が始まるのですが、今回は多くの新キャラクターや新デザインメカや使徒が出てくるのですが、なんかイマイチ。
作画もキャラクターの顔などちょーっとイマイチ。あごとんがり過ぎじゃない?
バトルシーンなどは動きが速すぎて何が起こっているのかよく分からず、世界の描写も引いた絵をゆっくり見せる時間が短くて、これまた世界がどうなっているのかがあんまりよく分からない。
ストーリーも、ゆっくり事情を説明してくれる状況がなく、やっぱりあんまりよく分からないままどんどん進んでいきます。
キャラクターはみんな隠し事をしているので、個性が全然なくつまんないです。
 とはいえ、今回の見所は、分からないままノリでとんでもない事(セカンドインパクトとか)をまたやらかしてしまうシンジ君なので、この不安感は演出意図なんだろうなあとは思います。
 今まで行動できないシンジ君が行動を起こすことで人生が切り拓かれていくみたいな話だったのが今回は思いっきり、調子乗って考えなしに行動してたらひどい事になるんだぜみたいな話になっているのにはビックリでしたが。
…というか、いくら次回につづくからといって、そこで話が終わってしまうのはどうなんでしょうか。
 そして考察すれば気づく、ネタや伏線は多分大量に仕込まれているんでしょうが、答え合わせの出来る次回作が観られるのがいつになるのか分からないため、なんか「次回作観てそれが面白かったら伏線探しにもう一度観たいけど、とりあえず今は考えるの面倒」みたいに感じてしまいました。
 その辺りも含めて一本の作品として自立できる完成度に欠けていると感じてしまい、まあ悪い予感が当たってしまったという印象です。