ウルトラマンとエヴァンゲリオン

 巨神兵東京に現わるがらみの記事で「エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵」というコメントが書かれていて、以前ポッドキャスト サブカル野球拳「特撮ヒーロー」の会で語り損ねた事を書いてみたいと思います。
 サブカル野球拳の中でぼくは「仮面ライダークウガ」からリアリティが加わり面白くなったのに対して「ウルトラマンシリーズ」は相変わらずそこが弱い。
例えば科学特捜隊などの組織や人間の描写が非常に安っぽいと語りました。
そして、その時は触れなかったのですがウルトラマンシリーズにリアリティをつけている作品が「エヴァンゲリオン」だろうなと思います。
 たとえば科学特捜隊にリアリティをつけると、エヴァのネルフみたいになるんだろうなあとか、ウルトラマンに生物としてのリアリティをつけると傷を負うと血が噴き出し乱闘をすれば、エヴァの参号機戦のように町はウルトラマンの血にまみれるだろうなあなどなど。
この、ウルトラマンとエヴァの似た部分は沢山あるらしく、それらはネットでも話題になりました。
 直接ウルトラマンとの関連には触れてませんが新世紀エヴァンゲリオンについての考察、謎解き、解釈にあった、ゼーレの一番偉い人、キール・ローレンツについての考察

キールの専門のひとつは、シトに対しても認識パターンを見抜き、行動を制御して、必ず、エヴァが活動できる条件範囲にシトを誘い込むことだったのではないでしょうか。(中略)
キール・ローレンツの名称上のモデルは学者のコンラート・ローレンツであり(企画書においてはこの名前がそのまま使われている)、動物の比較行動学でノーベル賞をとった人です。彼の研究には様々な動物の遺伝的行動パターンおよびその触発のさせ方などが観察・分析されています。

は、ウルトラマンにおける怪獣の都合の良さをエヴァで再現しながら必然性をつける事でゼーレという組織にリアリティを感じさせられるのですが、ほとんどの人が気づかないところで実はやっていたみたいないたずら心も感じさせられてとても面白いです。
 劇場版Qの影響で深遠な考察サイトも再活性しているので、そういった部分を改めて洗い直しても面白いと思っています。