自分にも相手にも代わりが居る

 人間関係において、お互いが自分は相手にとって代わりが効く選択肢の一つであるということを把握するのは大事だと思います。
 何とも水くさい関係のように聞こえるかも知れませんが、世の中には自分を換えの効かない唯一の存在であるように見せたり、相手に捨てられたら途方に暮れるかのように嘘の振る舞いをして、相手の選択肢を奪うというコミュニケーションをする人間がいます。
 …困ったことにそういうコミュニケーションを取る人の何割かは、本気でそうだと思い込んでやっています。そして、それは可哀想でも何でも無く無意識に詐欺が出来るという恐ろしく危険な存在です。
 ちなみにそういう存在は「お互いが自分は相手にとって代わりが効く選択肢の一つである」という覚悟を持った人間には敏感で本能的に距離をとるようになります。
不思議なものでそうやって出来た穴には「お互いが自分は相手にとって代わりが効く選択肢の一つである」に続く言葉を持った人が現れます。
例えばそれは、「…一緒に居続けられる目標を作る」「…最高の選択肢であり続ける」という種類のものだと思います。