アニメ「c」が面白かったです

 2011年4月よりフジテレビ・ノイタミナ枠などで放送されていた、アニメ「c」がとても面白かったです。
現実と異次元(金融街)を行き来しながら、自身と周りの人々の未来を代償にして得られるお金(ミダスマネー)を賭けて、自身の未来が具現化したパートナー(アセット)と共闘するバトルゲーム(ディール)を描いた作品です。
ただ、金融街と現実世界との関係や、ディールのルールなどはあまり理解出来ませんでした。

 面白さのポイントがなかなか説明しづらい作品ですが、個人的にはまったのは、登場人物が何かを決断する度に、アセットがど派手な技を使ったり、金融街から現実世界に大きな影響が出る演出の上手さです。
ゲームを描いた作品は、決断に至った根拠や気づきが一番の見所になる事が多いのですが、この作品は根拠や保証がない状態で如何に思い切った決断が出来るかを重視しているように感じました。
 決断することの代償も丁寧にそして派手な演出で描かれていますが、決断することの怖さよりも、その決断の結果なら全責任受け止めると信念を持てることの素晴らしさが強調されていたように感じました。

 あと、今を守るために未来を失わさせる金融街の仕組みが、目の前のパニックや一部の人間の保身のために国民の将来を犠牲にしている(ようにぼくには見える)原発関連の対応と凄くかぶっていてぞっとしました。