アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」が面白かったです。ネタバレあり

 4月からフジテレビ・ノイタミナ枠などで放送していた「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」がとても面白かったです。

 毎週登場人物達がどんどん自分の殻を破って成長していく姿が感動的で、オンエア中毎週泣きながら楽しみに観ていました。
以下ネタバレで書き進めます。


 ***以下ネタバレありです

 最終話でめんまの願いが、じんたんのお母さんの「仁太にはいっぱい我慢させちゃって本当もっと笑ったり怒ったり泣いたりしてほしかったな」という言葉を受けての「じんたん絶対泣かす!」 だったことが分かるのですが、それこそが思春期の子供達に向けて今の大人が言いたい言葉なんじゃないかなと思いました。
 ただその言葉は大人にもそのまま跳ね返ってきて、めんまの両親の描写はまさしくそれだったなと思いました。

 じんたんのお母さんの言う、笑ったり怒ったり泣いたりっていうのは、自分がじんたんがそう出来る場所(人)でありたかったという意味で、その願いを叶えるべく幽霊になっためんまの影響でバラバラになっていた超平和バスターズが一つなり、じんたんだけでなく全員にとっての笑ったり怒ったり泣いたりできる場所を作り、それが最後の最後でめんま自身が笑ったり怒ったり泣いたりできる場所になったというのは、まさに素晴らしい展開であったと思います。

 ちなみに、恋物語としてめんまが凄く可愛いです。
 あなるやつるこが執着心や支配欲が芽生えることが愛の大きさのように語るシーンはリアルで生々しくある種の可愛さはあり、それを露わにするシーンは凄く大きな殻を破っていると思うのですが、めんまのじんたんの事はお嫁さんになりたいという意味の好きでそれはそれでしっかりと持っていて、その上でみんなの事が大好きというのは、やっぱり一番可愛いと思いました。