評価:
角川映画 ¥ 6,776 (2011-04-22)
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桜庭一樹によるミステリー小説原作のアニメ「GOSICK -ゴシック-」が面白いです。
第一次世界大戦後のヨーロッパを舞台にしたミステリー作品…なのですが、個人的には謎解きなどよりも、キャラクターの魅力に惹きつけられています。
とりわけ、主人公のヴィクトリカがメチャクチャ可愛いです。
クールな天才かと思ったら怒りっぽかったり、神経質かと思ったら床を転がりながら退屈だと言ったり、皮肉で冷めていると思ったら情熱的だったりと、素直でないと思ったら凄くストレートだったり、いろいろな側面をみせてくれます。
そんな彼女は、血縁の事情により軟禁されて暮らしており、それ以外にも多くつらい過去を持っているようです。
しかしそれによって拗ねるのではなく、むしろ人の絆みたいな物を大切にするように影響しているのは見ていて可愛いです。
例えばペンダントが関わった時の取り乱し方やそのあとの対応が妙に素直だったり、久城が危機に瀕した時の必死さなどは、本当の寂しさを知っていてそれを何とか乗り越えようとしているようでぐっと来る物がありました。
そしてそのコロコロ変わるキャラクターを演じる悠木碧さんのお芝居が素晴らしく、どの側面も本当の彼女であるというのが伝わってくるようでした。