魔法少女まどかマギカが面白いです

 オリジナルアニメ作品「魔法少女まどかマギカ」が面白いです。
タイトルやロゴやキャラクターデザインなどは非常に可愛く乙女チックな軽い作品かと思ったらストーリーや演出は絶望感と喪失感にあふれたグロもある重い作品です。
 魔法少女って単語を茶化しているとも考えられるし、魔法少女って存在に新たな角度のリアリティを持ち込んだとも考えられてとても興味深いです。
 個人的には、ホラー、ミステリー、サスペンスがメインで、魔法少女って言葉は皮肉すぎて笑えないジョークという風な角度から観ていて、オープニングの冒頭でまどかが魔法少女になってしまっているシーンには強い喪失感を感じてしまいます。
それにかぶせるようにやたら軽くコミカルなロゴを持ってくるのは、ちょっと悪趣味過ぎるんじゃないか?と思うと同時に、ここまで煽ったんだから、納得出来る(救いのある)終わり方を準備しているんだよね?とすがりたい気分にもなります。
 魔女との戦いでは近代アート作品の中に迷い込んだような美術性があり、キャラクターのデザインも可愛く、リアリズムが崩れた世界を描く事で非日常のリアリティを出した演出は面白く、絵もぐりぐり動いたりと映像としてのクオリティはとても高いので、その辺目当てに軽く観て、酷い目に遭う(?)とはまれると思います。