リーダーシップという言葉

 最近、個の力が大きくなる一方で、コミュニティとか群体とかの力が非常に小さくなっていっているように感じます。
それよって社会とか会社組織とか色々なコミュニティが機能不全を起こし始めているのかなという印象があります。
 これ自体の善し悪しは置いておいておきますが(個の力問題ととりあえずラベルだけ貼っておく)その解決にリーダーシップを持った個人の活躍が期待されているのに、どうも違和感があります。
 ぼくはリーダーシップとはコミュニティが力を得るための能力であり、リーダーシップを求めるというのは個よりもコミュニティの力が大きくなっている状態を望んでいる人が欲するものであると考えます。
 個の力を評価したい人や、個の力を得たい、個の利益を追求したい人には、リーダーシップは邪魔な存在であると思います。
個人主義バリバリの生き方をしながらリーダーシップの欠如が問題だ等と言っている人はリーダーシップを、個人の利益を追求する人と、組織の利益を追求する人との調整役とかパシリくらいに思っているんじゃないかなあと思います。
…ちょっと皮肉が過ぎましたが、そんなことを思いました。