お金について思う事

 23日時点のニュースで東北関東大震災の被災地で、住宅や工場、道路などが損壊したことによる被害総額は、およそ16兆円から25兆円になるそうな。
 宝くじなどで3億円手に入れたらその後の人生は遊んで暮らせると言われたりしてましたが、その遊んで暮らす基盤である社会を維持するのにどれくらいのお金が必要なのかが改めて見えたなと思いました。
それと同時にいくらお金を持ってもどこか心から落ち着けないというその本質的な部分もぼくなりに今回見えたように思いました。(そんなに持ったことないですが)
 今回の震災で友人と連絡を取ったとき相手を心配して「地震では大丈夫だった?」という言葉を使う最初の意味は「あなたは怪我をしなかった?」ですが、同時に「あなたの家族は無事でしたか?」「あなたの友人たちは無事でしたか?」「家や家財は無事でしたか?」とそこまでが分かるまで安心出来ませんでした。
その後は「仕事に影響はありませんか?」「精神的に落ち着いてますか?」「変わらぬ日常を過ごせてますか?」というように不安は尽きません。
 そんな風に自分のことだと見えにくいのですが他人を心配すると、一個人の安心を得るのにどれだけ多くの人間が必要なのかがよく見えます。
一人の人間が幸せであるためには何人もの人間の幸せが必要です。
人間一人一生遊んで暮らすのが3億なら、金に物を言わせて幸せになるには、自分の幸せを支えてくれるまわりの人間全員分、さらにその人間を支えるまわりの人間数×3億円が必要になるわけです。
 それに加えてその生活の基盤である環境にかかる金額は上記の通り。
…途方もない金額にあっという間になります。
 もちろんお金が重要ではないなどという事はまったく思っておらず、むしろお金の重要さが身にしみたと思っています。そして人間一人のお金で人間一人が幸せになるのはもしかしたら無理なのかもしれない…人間一人が幸せになるにはみんなのお金が必要なのかもしれない…まあそういうことを考えてます。