風が吹くときをあえて今

評価:
レイモンド ブリッグズ
あすなろ書房

¥ 1,680

(1998-09)

 レイモンド・ブリッグズによるグラフィックノベル「風が吹くとき」をあえて今オススメしたいなと思いました。
 ラジオから突然、核ミサイルが飛来すると告げられ命からがらシェルター(と呼ぶにはあまりにお粗末なスペース)に逃げ込むことで難を逃れるが、放射能にじわじわむしばまれていく初老の夫婦の物語です。
 この時期に見るには非常に辛い作品ですが、平時に見るのとまた違う印象があるかなと思いました。
 徐々に弱りながらも救助が来ると信じ励まし合って過ごす夫婦の描写がなんとも切なかったです。
また、平時に見るとそんな行動は取らないだろうとか、そんな風には思わないだろうと思っているような作中の行動が、実はリアリティがあるのかもしれないと感じることができました。

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