マイレージ、マイライフ面白かったです

 ウォルター・カーンの同名小説原作の映画「マイレージ、マイライフ」が面白かったです。
主人公のライアン・ビンガムは、バックパックに入らない物は背負わないというモットーにしたがって、肉親とも距離を置き、結婚にも興味を持たず、面倒と感じる出来事をひたすら避けた生き方をしている、などと言いつつ目標はマイレージを1000万マイル貯めるというもので、カードなどのステイタスへの執着や自尊心は非常に強く、それはそれで面倒な人生を生きているなあという印象がとても面白く、またそれをジョージ・クルーニーが素晴らしくスマートに時に滑稽に演じています。
 現地出張を廃止してネット上で解雇宣告を行うシステムを提案する新入女性社員のナタリーや、都合の良い女に徹するライアンなど、自分のことでいっぱいいっぱいの人生描写は、現代を滑稽に描いているようでした。
 一方で妹の結婚式など締めるところは締めていて素晴らしい作品だったと思います。