アオイホノオ5巻が面白かったです

 漫画家島本和彦が自身の大学時代をモチーフにして描いたコミック「アオイホノオ」の5巻が面白かったです。
 いよいよ庵野、赤井、山賀の3人は、ダイコンIIIに巻き込まれ初めます。Twitterで島本先生自身もツイートしてたけど、アオイホノオはすっかりガイナックスの人達に喰われています。
 対照的に焰は、新人賞を取った矢野健太郎に嫉妬して、ウォークマンを買うお金も工面できず、
「俺は… 欲しいものばかりだっ!!!そして、その欲しいものが何ひとつ… 何ひとつ手に入らない!それが俺だっ!!!」
と叫んだりしています。
そして(親の金で)免許を取りにいった教習所でもまさかの挫折の連続で、いまの所まったく良いところがありません。
 しかも、それまでのどこか滑稽に笑えるもやもやとは違うぐさっと来るいやあな感じのものでした。
ただ、この行き詰まった感じは、今の厳しい世の中を生きる人間に共感出来るものがあるなあと感じ、思わず力を込めて焰を応援しながら読んでしまっています。