ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集面白かったです

 弐瓶勉による漫画作品ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集面白かったです。
 この作品ではBIOMEGA(バイオメガ)やBLAME!(ブラム)など、ハードでシリアスで怖い作品を描く印象のある弐瓶勉の意外なギャグ面が観られます。
特にブラムをモチーフにしたブラム学園!は、これまで「著者がかたくなに必死に書いているだろうから茶化したりせずに、真剣に作品世界に入り込んで一生懸命考察しなくては」と思っていたブラムをこんな風に読んでも良いんだなと思わせてくれました。
 そういう意味では、作品世界にギャグが入ったというより作品の世界観を作者は一歩引いたところから描いていて、諸々のSF考察も含めて、かたくなな正当性を主張したり承認の強要をする気は無く、読者が自由に読んで良い懐の深さを感じられました。
 その懐の中でなら、SFのナンセンスを楽しむって読み方が自由に出来て良いなあと思いました。