君に届け11巻で見事だなと思った会話

 先日も感想を記事にしたのですが君に届け11巻で、すごく共感出来るなあという部分があったので改めて書いてみます。…本編を読んでない方に伝わるかちょっと不安ですが。
episode45 もうすぐ夏休み 中盤のやのちんがピンに向けて言う

「わかってるよ」って誰かが言ってくれたら気がおさまることってあるじゃん
自分ばっかり悪者だと思ったら気持ちの行き場なくなるし
中略
あたしのは全部計算だからさ…根本的にちづとか爽子とは違うのよ
本当にやさしいのはちづとか爽子なんだから
 前半は、自分が好んで悪者をやっていると公言することで、弱さやずるさに流されて一人でこっそり悪者してますって人を受け入れようとする変わった優しさが見える気がします。後半にはその優しさは機能することはあっても伝わりにくく、やっている本人も打算なのか優しさなのか分からなくなっているように感じました。
 それにピンがどう答えたかはあえて書きませんが、ぼくとしては一番聴きたい言葉を受け取れるように言ってくれていると感じて、このシーンは凄いなあと思いました。
 余談ですが、この悪者公言って聴いた相手の事をよくよく知ってないとひどい地雷になることがある諸刃の技術で、頻繁に爆死している人を見かけるので、素人にはお勧め出来ません。