東のエデン劇場版1・2が面白かったです(ネタバレアリ)

 2009年4月より同年6月までフジテレビ『ノイタミナ』枠でテレビアニメとして放映され2009年11月28日と2010年3月13日に二部作として描かれた東のエデン劇場版を観ました。
 上手いこと言うなあという台詞がたくさんあり、「上がりを決め込んだおっさんたち」はTV版から好きでしたが、その後の「被害者最強」「消費者最強」「自宅で座り込みを続けているニートたち」なども良い感じでしたが、元ネタはネットから取っているのかな?
 「100億円で日本を救う」というゲームの上がりのプランとして主人公滝沢が提案したのは、上がりを決め込んだおっさんたちに、「上がりのためにため込んできた物を手放し若者たちと新たな未来をつくれ」というものでした。
その背景にあるのは、やはり「上がりを決め込んだおっさんたち」に象徴される、世代間闘争であろうと思うのですが、日本を救うであったり、自立できない若者の原因をそれにまとめるのは建設的ではないと感じました。
ただ、東のエデンを救世主の物語ではなく一人の優しい革命家の物語と考えると、非常に小気味良いなと思いました。
 そして、上がりという言葉にも重要な意味があるように思えて、100億円で日本を救うゲームにも上がりという言葉が使われていて各自がそれを目指しており、滝沢以外にも、物部の支配政治、辻のメディアによる人心操作など、上がりはいくつかあったように思います。
 ただ、滝沢は上がりを決め込むこと自体を否定していて、100億使ったあげくに様々な苦労を背負い込み、それでも突き進み続ける滝沢を描いた劇場版2のエピローグは素晴らしかったと思います。
…余談ですが、滝沢と咲はちゃんとまた出逢ってちゃんとくっつくと思うなあ。パンツとみっちょんは無理だと思うけど。