舞台 48BLUES 13thGIG「南総雇われ派遣伝-南房総、時折り暴走。-」面白かったです

 時代劇を主とするプロデュース演劇ユニット48BLUES(ヨンパチブルース)の舞台、13thGIG「南総雇われ派遣伝-南房総、時折り暴走。-」がとても面白かったです。
南総里見八犬伝をモチーフにして殺陣をふんだんに盛り込んだ時代劇ですが、現代を風刺した描写も多数あり、ぼくは現代の派遣社員の心理などを織り込み信念を持って生きることを選択することの難しさ、乱世を切り拓いた世代と戦をしらない世代との世代間闘争、信念を持った後続が育った時の世代交代のあり方の描写がとても好きでした。
 もちろん、信念に従って突っ走って完全燃焼して燃え尽きられる任侠作品や時代劇ならではの男にとって一番ぐっとくる世界観はの描写も健在です!
 などとあれこれ書きつつも、舞台作品の醍醐味は、要約を少し聞きかじっただけや、映画のように数分の予告編ではポイントがつかめないテーマを、じっくり時間をかけたり、あるいはフィーリングだけを伝えることで察してもらうようなところにあるのだなあと改めて思いました。
48blues