自分が好きなものってなんだろうと考えた時

 ぼくは昔から絵を描くのが好きで将来絵を描く仕事をしたいと思っていました。
考えなしのぼくは自分より絵が上手な人を見てもそれほど挫折感を感じることもなく、自分はこんなに好きで毎日描いているんだからいつか追いつき追い越せると思ってました。
 ところが専門学校時代にある友人と知りあってぼくは絵に対して明確に挫折を感じました。
その頃になるとぼくもさすがに焦ってきて、好きで描ける以上に無理をして絵を描いていて少なからず苦労を感じていたのですが、その友人はすでにぼくよりも全然絵が上手いのに、毎日ぼくの数倍の量の絵を描いて、それでもその作業が楽しくて仕方ないと言っていました。
 それを聞いたとき、初めて自分は絵を描くことが好きではないかもしれないと感じました。
 だったら本当に好きなのは何なんだろう?その友人が絵を描くことを楽しめるくらいに楽しめるものってなんだろう?自分が好きなのは厳密には何なのかに深く考える癖がつき、それがその後の生き方に大きな影響を与えてくれました。
 挫折というのもなかなか良い薬になるなあと思いました。
などと今では軽く総括してますが、当時は死ぬほど悩みましたが。。。まあ、その辺の込み入った感情はポッドキャストでいつか語りたいと想います。