劇場版が凄く話題になりつつも、「ガルパンはいいぞ」以外の感想を言うのが野暮みたいになっているガールズ&パンツァーですが、ぼくはTV版だけを観ているのでそちらの感想でも書こうかな思いました。
…ちなみに劇場版についての詳細は、ライムスター宇多丸さんがウィークエンド・シャッフルにてがっつり語られているので気になる方はそちらを聞いてみて下さい。
で感想ですが、戦車と萌え少女キャラの組み合わせは結構なオタクであるところのぼくでも抵抗がありましたが実際に観てみると戦車アクション作品としてとても面白かったです。
特に戦車戦をゲームとして観ると楽しいという感覚が新しいです。
実際の戦車戦では人が死ぬという悲劇があり、戦術をゲームとして楽しむというのは非常に責任と覚悟が問われる行為だし、現場は死の恐怖がつきまとうし、仮に勝ったとしても相手の負傷者を思うと素直に喜べないのですが、ガルパンではそういう部分を萌えとファンタジーで全て補っています。
例えば戦車戦をする理由は女子のたしなむ武道として「戦車道」なるものがあり、その大会が高校野球レベルで社会的同意を得ていて、その結果、戦車戦してるけど嫁入り前のお嬢様が気にするレベルのケガは基本的にしないだけの配慮がされている…のかなと感じさせられます。
ちなみに、超大型船舶の甲板上に町ごと所在するという世界感から、現実世界よりも兵器が身近でまた現実よりも遙かに進歩した世界で、ケガをしない配慮などはそのテクノロジーで何とかしてるのかなと。
…あの世界のガチ戦争って多分しゃれにならない気がします。
そういう部分が戦車戦をゲーム的戦術的に盛り上げるためと思うと、萌えのテンプレートな感じを凄く巧みに活用したなと思うし、実際他に類を見ない(種類の)リアリティある戦車戦を描いた作品になったなと思います。
一方で萌え少女キャラクター達が魅力的だったかというと、正直ぼくには見分けがつかず、そこの意見は萌えキャラを深く愛する人に任せますという感じでした。
…あ、でもプラウダのカチューシャは好きでした。