スカイ・クロラ見てきました

 押井作品は苦手な事が多かったのですが、この作品はものすごく面白かったです。
いつもは受け取れない「退屈な日常からの逃避」「虚構と現実の曖昧さ」という押井監督のテーマがスカイ・クロラではバッチリ受け取れました。
 テーマと関係のない描写部分も素晴らしく、格好良い戦闘機の空中戦に、酒・たばこ・女・コーヒーと戦争(仕事)以外では大人遊びをしまくる日常、危険なエロさがある「草薙水素」、何者なのか気になる「ティーチャー」と、それぞれで小一時間ずつぐらい語れてしまいそうな要素がたっぷり詰まってます。
 個人的には、草薙水素の魅力からのめり込んで、彼女の心理を想像することでラストに自分なりの解釈を持てて、久しぶりに「上手に映画を観た」という満足感があります。
 取っつきにくいところもありますが、はまると最高に楽しめる作品だと思います。
スカイ・クロラ