エンブレムの件で気になるところ

 旬が過ぎて一段落したので、改めて例のエンブレムの件で気になる点をまとめてみました。
…基本的には違和感のある所を疑問としてあげました。
ポイントの定番三つにたまたまなりました(笑
審査決定後の微修正について
コンセプトが変わる大がかりな変更(デザイナが必ず直面する修正と変更の問題を感じます)があったのに、佐野案をベースに彼と協力して委員会で制作したと言わないで、あくまで佐野案としてプレゼンまでしたのは、誰の思惑で何故そうしたのか?
審査決定時の案を公表した理由
上記の手順と矛盾するような、微修正前の案を公表したのは、誰の思惑で何故そうしたのか?
ロゴの展開例は外部に公表する意図で作られていたか
空港写真などロゴ展開例は元々一般公表をする意図で作られていたのか?
 この3点、例えば微修正後も佐野氏オリジナルを主張するように依頼したのが委員会で、その後の風向きを受けて審査決定時の案を委員会が公表し、その際にうっかり内々向けの資料だったはずのロゴの展開例を見せちゃった…だったりすると、デザイナの問題というより委員会の仁義とか信頼の欠如の問題になると思います。
 って、わざわざそんな邪推をするのは、ここがデザイナの問題なのか発注者の問題なのかが別れる点だからです。
そして現状は全て佐野氏が責任を負うデザイナの暴走と扱われ、クライアントがより主導権を持つことが正しいという流れになっているのですが、もしこの邪推が正しければ、それは今回のような問題がさらに起こりやすくなる流れだと感じたからです。
 まあもちろん、上記は的外れな邪推でデザイナ側の問題という可能性も充分あり、デザインに関わる人間としてはまずは何よりも謙虚で慎重に制作にのぞみたいと思っておりますが。