告知用ウェブサイトの重要性

 告知用ウェブサイト制作担当としてプロジェクトに関わると、原稿がどんどん遅れるのに締切は動かない…なんてことに悩まされることが多々あります。
 これは報酬のために働くと考えると再交渉が必要なことだし、こだわりを持って制作に携わる人にとっては質と自分の名を落とすことなのですが、プロジェクト全体の事情を知り、成功を最優先とすると、事前に織り込んで準備をしておき、そしてなにより仕事のスピードアップに挑戦し続けることがプロフェッショナルとして重要なのではないかと思います。

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 そんなこと言ってたら商売にならん…という意見は物凄くよく分かるし、ぼくも何度も大げんかをしているし今でもイライラするのですが、例えばイベントを開催するというプロジェクト全体を見る経験をすると、しょうがない部分というのもあったりします。
 例えば、割と生々しくない範囲の話題で、出店者情報をウェブに掲載するときの原稿のとりまとめなどは、誤植の確認はもちろんお店自体の表記揺れの確認などフィックスさせて承認を取った原稿を作るというのはデザインに文字原稿をペーストするよりも時間がかかるし、ウェブ担当の作業時間より出店担当者の原稿作成に多くの時間をかけた方がプロジェクトにはより良いと思います。
 …その結果、大々的なプレスリリース数分前にフィックスした原稿を大急ぎで掲載するというようなことも起こるわけですが。

 こういうのは金融系などのシステム開発では当然あり得ないというかあってはならないということを引き合いに出して、告知用ウェブ制作にもあってはならないと物凄い剣幕で語る人もいますしって書いててそういう意見にもすごく同意するのですが、やはり金融システムと告知用ウェブサイトに求められるスピードとタイミングの重要性は切り分けて考えるべきだと思います。
 …その結果、大々的なプレスリリース時に誤植が直ってないようなことも起こるわけです。

Webサイト制作・依頼を超効率化する要件シート | SHAREBIZ

 などと言うと、ウェブサイトは侮られているとか蔑ろにされているとか手軽に修正出来ると思われている(これは思われてるかも)と、業腹になるかも知れませんが、実際にはウェブサイトの重要度は滅茶苦茶高いことは、様々な数字が証明しているしソーシャルや様々なメディアとの連動にも欠かせないし、そのことはみんな理解しています。…多分しています。

 原稿の受け渡しや作業分担などチームでの効率化もとても重要だし、その仕組みをチームに提案することもプロフェッショナルとして重要ですが、…自分が受け持つ時間を最短にする努力も重要だと思います。
 なので、プロフェッショナルは常に最新技術を学んで制作の仕事のスピードアップに挑戦し続けることが重要なのではないかと思います。
…ちなみに、ウェブばっか書きましたが、その他のデザインでももちろんスピードアップは大切だと思います。
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