とらドラ!を観ました(何度か書き直してます汗)

 竹宮ゆゆこによるライトノベル原作アニメ「とらドラ!」を観ました。
 長井龍雪、岡田麿里のコンビ作品が滅茶苦茶好きで全部押さえるぞと勢いよく観たのですが、時代の影響か全体としてあまり好きではなかったですが、アニメとしては流石だなあと感じさせられました。

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 で、この作品の好きで無い部分と流石と思う部分が微妙に共通していて、具体的には学校のクラスメイト達の察しとノリがやたらと良いという点です。
シリアスシーンでは同調圧力と感じてしまうし、ギャグパートでは安心感があると感じており一長一短ではあるのですが、今だと同調圧力の方がちょっと目立つかなと思いました。

 最近は学校の人間関係に馴染めないと感じる意見が強く共感されるようになったり、学校でのびのびノれるのは一部の「いけてる人ら」という生徒間格差の現実に注目されており、とらドラ!の主人公達は完全に「いけてる人ら」側で、それに全員がノっている描写って怖いと感じてしまいます。
 その辺のモヤモヤを持ちつつ学園祭のミスコンでの逢坂大河の行動などを観ると、理解は出来るんだけどアレをぱっと見せられて、どん引きしている別の集団も居るだろうしそこへの説明とかフォローが全くない辺りが、良くも悪くも青春だなあと思います。

「私のスクールカーストはこうして決まった」 元1軍から3軍のアラサー女子座談会

 ただノリノリな人間関係の上で櫛枝 実乃梨みたいな体を貼ったボケが見られるのはとても楽しいし、大河のように傷心を学校行事全体が癒してくれるというのは理想だとも思うし、そういう安心感と居心地の良さを、すごく魅力的に描いたのは流石と感じるのでなかなか悩ましいです。

 ちなみに、この作品のテーマになるのが大河の
「私は他人が私の心の中を勝手に想像して分かったような顔をする!
それが嫌なの!ムカツクの!なんでわかってくれないの!!?」
という言葉だと思ったので、この辺わざと混乱しやすく作っているのかも知れないです。