以前にJMPAカラー準拠PDFについて少し書きましたが、その後色々経験したので自分メモがてら。
Office Nakao JMPAカラー準拠PDFを作ってみました
詳細は上記を確認頂くとして、はまりやすいポイントをあげると…
○オーバープリントブラック設定
JMPAカラー準拠入稿の場合、黒100%のオブジェクトは全てオーバープリントブラックに指定しておきます。
これはIllustratorだと、
編集→カラーを編集→オーバープリントブラック→「オーバープリントの適用」&「比率 100%」
で一気に変えられて便利です。
…ちょっとやっかいなのが、新聞入稿データの場合カラーでもオーバープリントブラックはオフで紛らわしいです。
これについてはまた後日。
○インク総量
JMPAではインク総量が320%以下が推奨のため、PhotoshopやIllustratorのデフォルトのCMYKカラー設定「Japan Color 2001 Coated」だとたまに値が越えてしまいます。(インク総量が350%にならないようには調整してくれるっぽい)
リッチブラックなどオブジェクトをインク総量320%以上に設定している場合は、Illustratorでオブジェクトを選択して値の調整します。
選択→共通→カラー(塗りor線)
で色が共通したオブジェクトを一括で選択できるので便利です。
…余談ですが、コーポレートロゴなどをインク総量320%以上の色でデザインすると雑誌広告掲載の際にえらい困るし、恥ずかしい目にもあいそうなので注意が必要です(笑
写真などビットマップデータはリンク元のデータをPhotoshopで修正して再リンクします。
Office Nakao JMPAカラー準拠PDFメモ インク総量について
総インキ量(黒のインキ量) | ご利用ガイド|印刷のラクスル
データを引き継いだとか、AIに埋め込んだから消しちゃったとかで、どうしてもIllustrator内にしかビットマップデータない場合
…あまり良いやり方ではないと思うのですが、
・Illustratorのリンクウィンドウで該当画像を選ぶと元のサイズなどの情報が分かるのでチェック
・Illustratorで該当画像をコピー
・Photoshopに「スマートオブジェクト」でペースト
・Photoshopの「イメージ→画像解像度」で元の大きさ(ピクセル数)へリサイズ
・Photoshopでインク総量の調整作業をして保存
・該当ファイルをIllustratorで配置
…で結構なんとかなります。