アントキノイノチ観ました(ネタバレあり)

 さだまさしの小説原作の映画「アントキノイノチ」を観ました。
 原作の情報を全く知らずに、なんかオシャレ感とか格好良い感を出そうと必死なのがイヤだなあと思いつつも観てたら、途中から物語もひどい事になってきて番組を横目で見つつ(お行儀悪いのですが)wikiやらネット原作を調べたら「原作の方が全然面白そうだけど原作のネタバレ記事読んじゃったよ!」となりました。(天罰覿面)
 と言うことで以下原作のネタバレ(ネットで聞きかじった程度)も混ざりますのでご注意下さい。
 タイトルの「アントキノイノチ」はジョーク的に「アントニオ猪木」とかけており、最後に猪木さんのネタ?「元気ですかー」を主人公に言わせる物語です。
原作(聞きかじった感じ)では、学生時代のいじめとか、若い頃に自分の一生が終わったと信じた問題を大人になることで少し整理できるようになった主人公たちが、ばったり出会った学生時代の敵みたいな相手に「元気ですかー」というとても痛快な物語です。
 一方で映画版では過去を乗り越えた直後、韓流ドラマか携帯小説かよっていうような追い打ちでダメ打ちな不幸によって凹みまくった主人公が、たぶん猪木さんとか知らない子供に向かって全然モノマネとかせずに「元気ですかー」と叫ぶという恐ろしく辛気くさい物語です。
 まあ映画化で全く違う内容になるというのはよくある事だし、心構えとして、作中の違和感に対しては、作り手のミスを疑うのではなく作り手の最善手と信じてその意図を探る方が良いと思います。
 そういう意味で、原作とは全く別物として描きたい何かがあったと割り切って観たいのですが、いかんせんタイトルのインパクトが強いし笑えるものだけに「イヤイヤ流石にそれはちょっと」となってしまいました。