攻殻機動隊を改めて読みました

 士郎正宗による漫画 攻殻機動隊が電子書籍になっていたので、改めて読み返しました。
 攻殻機動隊って細かな文字の書き込みが多く、一般的な電子書籍の解像度だと読むのは難しいのでは?と思っていたのですが、BookLiveでは他の作品より高解像度で提供されており、フルHDのPCで初めてズーム機能を使いました。(逆に言うとフルHDサイズだと読みづらい部分が結構あります)
…ってアップルのRetinaやタブレットなど高解像度の端末で見ると良い感じなのかな。
 で改めて攻殻機動隊のコミックを読んで、漫画でできない映像表現をこのシーンでは想像してくれだったり、もしも自分の体がサイボーグだったらと思って考えて欲しいみたいな、脳内での補正を要求する演出が多くそれにノれるとの物凄く楽しめる作品だと思います。
 一方でストーリーは妄想力が必要な設定を活かす、シンプルで分かりやすい正義感を描いておりとてもバランスが良いなあと思いました。
 というか、正義感をシンプルに描きさらにはそれこそが、どんなに環境が変わっても変わらない人間のゴーストだと言いたいがために、公安9課という秩序を守る存在を主人公にしていると感じます。
 この出し惜しみ無しというかむしろ言いたい事があふれ出る感じが原作の魅力だと思う一方で、押井守の劇場版やARISEではもったいぶった演出ほどに言いたいことが無かったり、登場人物が見たり知っているはずの核心をあえて描かないことで事件が実際よりも分かりにくくしている辺りがあまり好きではありません。
(S.A.Cはその辺素晴らしいと感じたので、映像化では一番好きです)
 電子書籍版で、次巻以降が待ち遠しいのですが…いつ出るのやら。