デジタル変換って減ったなあ

 手書きの文字原稿をキーボードでタイプ、写真のポジやら紙焼きをスキャニング、スキャンした手描きイラストをビットマップ的に整頓したりベジェデータでトレースしたりみたいな、いわゆるアナログデータをデジタル化するという作業って、昔は結構あったのですが最近はすっかり減ってきたなあと思います。
 …昔は、デザイナなら透過ポジスキャナは最低限持っているべきだしDTPやるならフィルムスキャンは要るだろうなどと言われていたのですが、ここ数年写真のスキャニングなどはすっかりしなくなりました。
そういえば写真の埃をPhotoshopでぽちぽち取る作業は久しくやってないなあ。
 こういう「最初からデジタル」という状況は、手書きで文字を書くライターさんが少なくなったとか、写真がデジカメ中心になったとか、イラストレーターさんがCGで仕上げをするとか原稿やら素材を作る人のIT化の影響が大きく、自営業者としては現場の仕事が楽になったり有り難い限りです。
 まあ一方で、昔努めて印刷所にあった、一台うん千万する大型スキャナやら何週間もひたすらスキャンをしていたオペレーターの人達の仕事への影響はどうなのかなあと思うとちょっと背筋が冷たくなったりもします。