アナと雪の女王は評判通りの名作でした

評価:
イディナ・メンゼル,ジェニファー・リー,ジョン・ラセター
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

¥ 3,050

(2014-07-16)

 遅ればせながらアナと雪の女王を観ましたがメチャクチャ面白かったです。
 主題歌であるLet It Goの良さが強調され、あれだけでもう一億点(百点満点中)なんて意見などもあり、音楽は演出の一つであると考えるぼくは多少なりともケチをつけたかったのですが、実際観たらいやもう一億点ですよ。
ただ、それは歌だけで引っ張っているのではなく、歌が作品の演出として素晴らしく活躍している点にあると思います。
 特にエルサが一人で氷の城を作る時に流れる(たぶんこの映画で一番有名な)シーンでは、エルサの素直じゃないというか素直で居られるわけがないみたいな物凄い切なさがあり、「少しも寒くないわ」が「寂しくて凍えそう」としか聞こえないみたいな愛おしさがあるのですが、これが大団円のあとのエンディングでは本当に素直に聞こえるようになった時には、まあなんか良かったねという気持になりました。
 また作品全体から感じる魅力としては、一人で生存できてしまうエルサの痛々しさがたまらないです。
 建築大好きのぼくとしては、エルサが一人で引きこもるために作ったのがお城で、そこには謁見の間があったり見晴らしの良いテラスはみんなで登れる広さがあるみたいな、一人で生きていける!と言いながらも客をもてなす形に作ったのにそこが暴力によって壊されてしまう辺りもうきゅんきゅんきます。
 …などといいつ、ぼくはコミュニケーションが巧みな女性が好き(つか素直になれない女性とか辛気くせぇなあと思ってしまう)なので作中ではアナの方が断然好きだったりしますが(笑