未来のミライが面白いです

 細田守監督による長編オリジナル作品、未来のミライが2歳児の父親として見ると滅茶苦茶面白く、宇多丸さんの表現をパクらさせていただくと5000兆点をつけたいくらいに好きです。

「未来のミライ」公式サイト

 作中に出てくる子供の描写や育児をする両親、かなり意識高い建築の家や家具といった美術、美しく魅力的デザインなキャラクター達が全部ツボで、あの世界感に浸っているだけで幸せな気持ちになれます。
ストーリーはかなりトリッキーで終盤までのんびりした印象を受けるのですが、最後一気にテーマを感じる展開があり感動的でした。

 ぼく自身が今父親をやっているからかも知れませんが、お母さんよりもお父さんの立場に感情移入がしやすく、「おおかみこどもの雨と雪」と比較して見ても面白いです。
一方、父子を描いた「バケモノの子」と比較しても、より身近で淡々と続く中、主導権が母親にある育児に取り組む父親の生々しさなどの違いが面白いです。…ちゃっかり昔気質が魅力の熊徹みたいなキャラクターも登場してますが(笑
 そして未来からやってくる未来ちゃん達は「時をかける少女」を連想して、過去作品のキャラクター達が一つの家族としてまとまったような感動すらあります。
 さらに、そんな家族達を俯瞰して見たラストには「サマーウォーズ」の家族が集まった一族みたいな広い繋がりを感じ、細田守ファンとしてはたまらないものがありました。

 何よりも、大変なこともあるけど幸せな育児暮らしを、ストレートに控えることなく手間暇かけてのろけている「未来のミライ」は育児をする親としては最高の作品で、超おすすめです。