るくるく面白かったです

 あさりよしとおによる漫画「るくるく」がとても面白かったです。
BookLive無料コーナーで一巻を読んだところめっぽう面白く、全巻一気買い(もちろんこっちは有料)してしまいました。…無料コーナー恐るべしです。
 揶揄やコメディのネタとしてキリスト教などの宗教的要素が盛り込まれており、またそのラストが理解しきれない内容で、あさりよしとおが使徒のデザインをしてたりで、ちょっとエヴァンゲリオンを感じさせる作品でした。
 ラストの考察については、時間が出来た際にじっくりとやりたいですが、目下以下のサイトにおおむね共感しています。(ネタバレバリバリなので注意です)
思考の切れ端 るくるく 10巻感想&総括
 ぼくの感想としては、上記の様な考察も面白いのですが、一巻に面白さの全てがあって(無料だけでも充分楽しめると言うことですw)、ドジッ子で部下達(悪魔)には暴君(なお姫様)である瑠玖羽が主人公鈴木六文に健気に尽くす描写が一番の見所だと感じています。
 この辺は宇宙家族カールビンソンにも通じるところがあって、一般社会の外で生きて来た無頼者(るくるくでは悪魔)が、大切な人のために良い人になろうとする姿はそれだけで感動的です。
 そして良い人たろうと必死に努力するも、ちょいちょい素が見えてしまい、そこが滑稽であったり憧れるほど魅力的だったりするというのは、寅さん的な王道の展開だと思います。
 さらに全てさらけ出すと大切な人と一緒にいられなくなる何かを背負っている影も描かれており、10巻あるコミックスを次々買い進めたのは、そこがどうなるかが不安だったからでもあります。
 …その不安に対して、上記の様な考察が必要な取り組みがいのある結末というのは、個人的にはとても嬉しかったし、まあ自分なりの考察をどこかでまとめたいと思います。

12月18日までは無料で一巻が読めます。
…ってぼくは18日以降改めて一巻買わないとなんだな。無料版恐るべし。