魔法少女まどか☆マギカ面白かったです(ネタバレあり)

 オリジナルアニメ作品「魔法少女まどかマギカ」が遅ればせながらやっと完結しましたが、最後まで大変面白かったです。
謎が作品のウリの一つなので移行はネタバレアリで書き進めます。


 ずっと先が読めない物語でしたが、うまく収束したなという印象でした。それしか無いけど伝わりづらい、そういうラストをがっちり持ってきてくれたように思いました。
 絶望感まっしぐらなラストに不意打ち的に希望が見えるがその代償が作中最大の喪失感になる…その喪失感も覚悟して受け入れる…まあそういうなんじゃないかなと思ってはいたものの、そこにどうやって収束させるのかが分からなかったので、作品を見た時は、凄いというより大丈夫かなあってはらはらしてました。
結果的にぼくは納得の出来る描写だったかなと思いました。
 細かい点だと、いつも上手くまどか達を騙すキュゥべえが歴史の中の魔法少女の話をしたことがきっかけで、まどかがそれを覆す願いをするという辺りに、一矢報いたという爽快感がありました。
ってワルプルギスの夜は単にミスリードで良かったのかな?あれのおかげで先がまったく読めなくなったという意味では凄い活躍でしたが。
 などと考察的な部分も素晴らしいですが、ぼくはテーマも凄いと思いました。
 希望を持つことの厳しさと、その厳しさを包み込むようなさらに大きな希望を持つことの大切さ、そして夢や希望と一緒に生きる覚悟をした先にあるものを素晴らしく描いていたと思いました。
 その上で、「希望を信じた魔法少女を泣かせたくない」という願いは、薄っぺらく夢を語る風潮に凄い一撃を加えてくれたように思いました。