効率と競争化について

 NHK Eテレで放送中の100分de名著の「荘子」の回で紹介されていた、機械の便利さにかまけると純真な心を失ってしまうという「はねつるべの逸話」がちょっと面白いなあと感じました。
…って番組の中では純真な心を失ってしまうに対して「効率性の追求は競争が生まれる」というフォローを加えており、ぼくが面白いと思ったのもこちらでした。
 最近それを感じるのがSNSのメッセンジャーで、例えば以前であれば電話番号とメールアドレスを交換していたのがLINEのアカウントになっていたりと凄く効率性の高さを感じて気に入っている一方で、特に誰かの悪意があるわけではないのに積極的に絡まないと脱落するような印象があり、それって何かしらの競争が生まれているんだなと考えると色々腑に落ちました。
 同じようにグループによるスケジュールの共有などでも、自分の予定も自分で押さえないと別の人に予定を入れられるとか、そういう競争じみた要素が生まれているのかなと感じます。
 ぼく個人としては効率化は好きだけど競争はイヤだなあと距離をとってしまうことが多かったですが、IT化によって効率化が発生してしまう部分には必ず競争が起こるという覚悟だったり、トレーニングが重要になるのかなあと思いました。