強さの描写で思うこと

 今回の七つの大罪でも感じたのですが、物語におけるラスボスを強そうにすべく次々とパワーアップさせた結果「あんた誰?」みたいな存在になるのって、あるよなあと思いました。
 ちなみにその辺はファイナルファンタジーを代表するゲームでは、ある意味定番というかお約束みたいになっており、当初ボスと言われていたキャラクターがそのままラスボスとして出て来る方が珍しいかもという感じです。
 ゲームであれば「強い奴と戦うワクワク感」を楽しんで、物語であっても「作者はどうやって風呂敷畳むのか」を楽しめば良いし好きな展開ですが、一つの物語として見たり伏線だったりを考えると「物語から逸脱したバトルシーンにはいったな」という見極めは大事かなあと思いました。
 そしてそのバトルシーンで、大事なキャラやら伏線を潰さないようにしたりリカバリーを準備しておいて、ちゃんと物語が継続できる状態に戻すと言うのも重要で(ファイナルファンタジーのエンディングってそういう意味で結構な緊張感があると思います)、上記で例にあげた七つの大罪はその辺をばしっと決めたなあと思いました。