高級品に対して少し引くようになった理由

 先日富裕層1%に対して「いっそ無視しよう」という考え方ってもう実際にあるんじゃないか?と思った影響の一つに、ぼく自身も以前に比べて高級品に対して少し引くようになったというのがあります。
まず、この手の話で絶対に最初に強調しなくてはいけないのが、ぼくの羽振りが以前より悪くなったことからのやっかみや妬みや拗ねは絶対あります。
 それを棚上しつつ語ると、「比較しても不愉快になる存在と自分をわざわざ比較する必要は無い」という考えからある種の高級品から目をそらしている、あるいは冷ややかに無視をするというのは社会全体で昔より強くなったと感じます。
 よくよく振り返ると若い頃にもそういう発想には気づいていて、当時のぼくは「高級品から目をそらすことで良い物を直視しないことはデザイナとして絶対にまずい」と、背伸びしながらも興味を持つようにしていたし、それに関しては今でも昔の自分を褒めたいです。

 ただ最近、イベントだったりパーティの企画で複数の若い人と一緒にプロジェクトを回すようになると、若い人からドン引かれるリスクのある要素に多くのコストをかけることの危うさや、お金というある種万能性の力を個人の高級品に投じることはどうなのかなあみたいな気持が強くなっているように感じます。