変だよって思うことをよく考えたら、そう思う方が変だったみたいな感覚

評価:
パオ・シー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

¥ 861

(2007-05-30)

 とりあえず、熱下がりました。鼻水は相変わらずで、関節が痛いけど峠は越えたように思われます。
 そんな本調子前の状況で、久しぶりに映画「初恋のきた道」を観たのですが、なんか色々考えさせられました。
 この作品では文化大革命時代の中国の農村を舞台としており、そういう時代や環境の影響もあるのか、主人公の少女チャオ・ディがとにかくストレートで、恋をした教師ルオ・チャンユーに対してストレートに気持を寄せていきます。
 文盲であるディにとって、気持を伝える一番の手段が相手のために美味しいご飯をつくってあげるというもので、今時で考えると非合理的だし、去る人を追ってお弁当抱えて必死に走る姿などは滑稽だったりもします。
 最初は「でも、その姿がやっぱり美しいし良いお話しだよなあ」と軽く楽しんでいたのですが、あれが非合理的とか滑稽とか変だと思っている自分の方がもしかしたら変なんじゃないか?という気持が出てくると、滅茶苦茶泣けました。
 合理的だったりスマートだったりという自意識にがんじがらめになって、素直に生きるってことが出来ないくらい変になって生きているのではないか?なんて感じさせられました。